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犬のおやつの選び方

日常生活で体調を崩さないようにするポイントとして、愛犬に対するおやつ選びが非常に重要です。

と言いますのも獣医師が相談を受ける内容の件数がとても多いのが、
おやつを食べて30分~数時間後に震えがきて具合が悪くなるということだからです。

小さな具合の悪さが何度も続くことによって、
老化が促進されたり免疫系がダメージを受けたりすることが起こります。
こういう小さなことに具体的な指針を持って対処することが重要になります。

犬にとってはどういうおやつがいいのか?ということよりも
愛犬にどういうおやつを食べさせないのか?
ということの方が10倍重要です。

何故かというと、犬はいいものを食べて元気になるよりも
悪い物を食べて急激に具合が悪くなることの方が多いからです。

私たちも体に良い物を食べて体が良くなるよりも、腐ったものや細菌などに汚染されたものを食べて
急に具合がわるくなり、下痢をして腹痛が起こる時の方が随分と体力が落ちることがあります。
愛犬のおやつを選ぶ時も、悪いものが入っていないものをいかに選ぶかが重要になります。

石油・石炭という成分を使用しているかいないか?
法律上はOKだとしても、愛犬や産み育てたお子様に食べさせられるか?
というと食べさせないと思うんですね。

出来ればこれらのものを控えていく方の方が多いと思います。

それと同じように、自分の家族である愛犬についても、
本来愛犬が喜んで食べているおやつに
石油・石炭と原材料が入ってるのもをまずは減らすということが重要になります。

<注意1. プロピレングリコール>

特に「プロピレングリコール」を含むおやつを食べて犬の具合が悪くなるケースが多いです。
「プロピレングリコール」とはラジエータの不凍液にも使われる炭化水素という化学成分です。

もちろん毒性は低いので、人の食品などにも使われるケースがあるのですが、
犬の体は、炭化水素を解毒する力が弱いと言われています。

多くの犬が大丈夫であっても急激に具合の悪くなってしまう犬もいます。

私たち人間もそうですが、常に元気な時ばかりではなく落ち込んだり辛い時、
ストレスが溜まっている時など体の解毒能力が落ちたりすることもあります。

犬は私たち人間よりも解毒能力が低いのですが、体調の悪い時に摂取してしまうと
通常であれば大丈夫なものでも悪い方に体が傾くことがあるのです。

犬の機能として、炭化水素を解毒する能力が弱いのに
石油由来のものを与えることは石油を食べさせていることと同じになります。

何故、おやつなどにプロピレングリコールを使うのか?

このような石油系や天然由来のものなど油っぽいものは、
美味しく感じるという性質があります。

プロピレングリコールやグリセリンなどは、
おやつの製造がとても簡単になり、かつ犬が美味しく感じる為です。

このことにより、愛犬の体内に石油系のものが入りやすくなりますが、
石油系のものが体内にはいることはなるべく避けていきたいですね。

一般的には気にされない方もいますが、おやつなどを選ぶ際は、
出来るだけ石油・石炭系は避けていった方が良いと思います。

商品の裏ラベルの原材料を見て、そこに
「プロピレングリコール」が記載されていないものをお選び下さい。

<注意2. グリセリン>

次に「グリセリン」という成分が入っているおやつなどは出来るだけ避けていくのが良いです。

「グリセリン」とは、石鹸の製造途中で出てくる植物由来の「グリセリン」と
石油から作った「グリセリン」があります。

残念ながら、裏ラベルを見ても、
植物由来なのか?石油由来なのか?の表記はありませんので分からないのです。

ですからグリセリンを使用したおやつなどは、なるべく避けていくほうが無難です。

植物由来のものは、石油系よりも値段が高いです。
ですので、値段の安い石油系が使われやすいという事になります。

<注意3. 石油系色素>

また、おやつには、見た目が美味しそうに見えるように、多くのものは色素をつかっています。

色素には、天然色素もあるがタール系のものもあります。
タール系石油系の色素については、過去に発がん性や有害性が見つかっています。

海外の方では、これによりアレルギーが発生するのではないか?と指摘をされています。
実際には、どのくらい有害性があるのか分からない部分があるのですが、
安全を期する場合にはおやつを選ぶ際に、「赤色何号」というものは避ける方が良いでしょう。

内容がナチュラルで良い物を選択するのでしたら、見た目の色はあまり関係ありませんが、
どうしても棚に多く並んでいるものから選ぼうとすると、
赤く発色しているおやつの方が飼い主さんが美味しそうに感じてしまうことがあると思います。

しかし、そうではなく、原材料のお肉などもナチュラルな物を選ばれてた方が
愛犬の体にとっては良いと思います。

<注意4. 生産国>

中国製のおやつやフードについては、注意が必要です。

以前、中国の粉ミルクを与えられた赤ちゃんに、
腎不全や体調不良などを起こした事件がありました。

経済が発展途中というのは、
色々な食物の中に有害なものが意とせず混入してしまうということが起こります。

中国では、今、こういうことが非常に多く起こっています。

人間の食べ物でも起こることですから、犬においても当然、
こういう事が起こりうると考えられますので、中国製は避けて頂くのが良いと思います。

ここで注意しなければならないのが、中国でまとめて作り、それを日本に持って来て、
日本で袋詰めを行うと、これは日本製ということになります。

アメリカに持って行ってアメリカで袋詰めをすると、これは、アメリカ製という事になります。

ですので、どれがどうとは言えませんが、おやつを選ぶ際には、
少なくても中国で袋詰めまでしているものは避けていかれた方が良いかと思います。

<注意5. 小麦、トウモロコシは避ける>

最後に、小麦・とうもろこし・グルテン(小麦とトウモロコシを混ぜたもの)・
コーンミール(コーンから取った蛋白質の多い粉)を含んだおやつやフードについて。
これらは、数年前にアメリカで大問題が起きました。

やはり中国製のトウモロコシの蛋白質を使っているおやつやドックフードを食べて
腎不全でかなりの子が亡くなったり、病院に入院するという事態が起きました。

調べてみるとフードの中にメラミンというプラスチックのカスが入っていたそうです。

日本でいうプラスチック製の机なんかはメラミン樹脂が使ってあるんですが、
メラミンが蛋白質として反応するので蛋白化が上がります。

原価を安くあげようと少し混入させるのですが、これによって免疫異常などが起こってきます。

このように石油・石炭系の原材料が入ったものはできるだけ避けた方が良いです。

病気とまでは言われないのですが、体が震えたり吐いたりすることがあったりして、
犬が一時的な不調になることが症状として多いということ。

また、実際に中国製のおやつまたは中国から入ってきているものには、
小麦・トウモロコシ・グルテン・コーンミールなどの混入などによって、
腎不全や入院などの免疫異常などが、何千頭とか
推計では何万頭死亡したとかいう数字も出ています。

愛犬の喜ぶ顔が見たくてついついおやつを与えてしまうという飼い主さんも多いと思いますが、
こういう危険が常に付きまとっていますので、
プロピレングリコール・グルテン・色素・中国製の製品・安い汚染の起きやすい穀類
などを使っているものは、出来れば愛犬のおやつの選択肢から外して頂くと良いと思います。