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犬の病気とお悩み辞典 Pet-Wellness ペットウェルネス

犬がご飲すると危険な食品、植物、モノとその症状

犬の誤飲による事故が多くなっています。
身の回りにあるもので犬が食べてはいけないものを知っておきましょう。
ここでは犬にとって誤飲したら危険なものとその症状を紹介します。

犬が誤飲すると危険な食品類

 

・ネギ類(たまねぎ、長ねぎ、ニラ、ニンニク、わけぎ、あさつき)
ネギ類に含まれる成分が赤血球中のヘモグロビンを変化させ破壊するため
血尿、嘔吐、下痢、黄疸、肝臓肥大などの症状を引き起こします。
体重1kgあたり10gで、軽い貧血。15gで重い貧血になります。
加熱処理しても毒性は失われませんので、ハンバーグや肉団子、煮汁もダメです。

・コーラ、コーヒー、紅茶
カフェインの影響で下痢、嘔吐、不整脈、多尿などになります。

・ジャガイモ、ナス、トマトなどのナス科の植物
ソラニンという物質が有毒です。
(とくに未熟果実の時、ジャガイモの芽やトマトの芽と葉が危険)
嘔吐、下痢、筋力低下、血圧低下になります。

・イカ、えび、貝、こんにゃく、たけのこ、しいたけ等
消化の悪い食べ物です。

・乳製品
乳製品の主成分は乳糖です。

犬はもともとこの乳糖を分解するためのラクターゼという
分解酵素を十分に持っていないため、消化不良になり下痢や軟便になります。

・鳥の骨
鋭く縦に裂けてしまう鳥の骨は、喉や消化器官に刺さる恐れがあります。

・ぶどう、レーズン
ぶどう、レーズンは急性腎不全になる可能性があります。

原因としてカビ毒による汚染、高濃度のビタミンD、殺虫剤による汚染が考えられます。
実際レーズンやぶどうを大量に食べて(体重1kgあたり20g~30g)、死亡した例があります。

・ビーフジャーキー
高塩分、高リン、多量の添加物が含まれるジャーキーを主食にして毎日食べ続けたり
大量に与えると骨髄がつぶれて、再生不良性貧血、肝臓・膵臓・腎臓に障害が起きやすく
子犬の頃から大量に与え続けると、3才くらいで肝機能不全で死亡することがあります。

犬が誤飲すると危険なモノ、植物など

・タバコ
人間も食べると死んでしまうのでかなり危険です。

タバコの葉に含まれるニコチン等が引き起こす症状として嘔吐、発汗、
血圧上昇、呼吸困難、知覚障害などが挙げられます。

・つり用のおもり、古いペンキ
鉛中毒になります(子犬はかなり危険)。
痙攣、失明、麻痺、嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛などを起こします。

・ヒキガエル・カエル類
ヒキガエルの毒素は、心臓に異常を起こし、酷いときには2~3時間で死んでしまいます。

・自動車のラジエーター不凍液、洗剤、保冷剤
エチレングリコールは犬にとっては甘いらしく、飲んでしまうことがあるので注意が必要です。
たくさん食べると重度の腎不全になり危険です。

・殺鼠剤
ネズミを駆除するために使われる薬品です。ワルファリンという成分が使用されています。
体重1kgあたり5g~50g以上摂取されると中毒が起こります。
全身の出血傾向、嘔吐、下痢、血便、血尿、多量摂取で死亡します。

・植物
歩道や自宅の庭などにある草木も、犬にとって食べてしまうと危険なものがあります。

飼い主さんが注意してあげて、わんこがもし食べてしまって体調に変化や
何らかの症状が見られた場合、直ちに動物病院へ連れて行って下さい。